建材や設備の金額に影響される

高級住宅の価値は大別すると建物そのものの質と地価の二つの要素で評価されます。地価は土地の資産価値のことであり、主に都市部に近くなるほど高額化する傾向にあります。建物そのものの質については建材や設備の金額に左右されるのが特徴です。一般的な住宅には安価な輸入材が使われていますが、高級住宅は国産材、あるいは輸入材でも特に高品質な建材を使っているので価値が高くなるのです。設備は性能やデザインを高級仕様にした物が使われていますが、性能については複数の付随機能を追加することで高級仕様と見なすケースが少なくありません。デザインは有名デザイナーが手掛けることが多く、スタイリッシュでおしゃれな雰囲気を表現した物が主流です。

高級仕様の設備はデザインが金額を大きく変える要素になっています。

一般的な住宅の数割から数倍の金額を要する

高級住宅の建設費用は一概にいくらと言い切ることはできませんが、似たような間取りの一般的な建売住宅と比較すると数割から数倍の金額がかかります。一般的な住宅を建てるのに5000万円かかると仮定した場合、高級住宅であれば6500万円から1憶5千万円が平均的な建設費用です。ここまで金額が大きくなるのは高額な建材や設備を使う他、特殊な工法を用いるケースが少なくないためです。高級住宅は個性的なデザインの物件が多く、建てる際は重さのバランスや耐久性を考慮する必要があります。安全で居住性が高い住宅に仕上げるには特殊なデザインに適した工法で建てる必要がありますが、技術者の起用や使用する工具を調達するのに多大な費用が生じます。

結果、高級住宅は建設費用が高額になってしまうのです。